【コラム】清く明るく正しく直(なお)く

私が目指している生き方のキーワードは「清明正直」(せいめいせいちょく)です。「浄明正直」と表現する人もいます。どちらも同じことを指していますので、「清明正直」について私が考えていることをお伝えします。

清く生きる

濁っていない、まじりっけのない水が「清い」イメージです。水そのものはとても清らか。清らかな水に泥が混じると、濁った水にになります。

心も同じ。心はそもそも清いのですが、心に泥のような思いがあると、心が濁ってしまいます。だから、清い心の状態にするためには、濁りの成分を取り除くというイメージ。具体的には、子どもに伝えてきたことをそのまま実践することです。「みんな仲良く」「人のよいところを見よう。」等々。心が重くなるようなことは考えない。あるいは考え方を変えてみる。この繰り返しを毎日心がけていくと、濁りの成分が毎日ちょっとずつ消えていくように思います。

明るく生きる

前向きに、笑顔で、楽しく生きる。生きてりゃ後ろ向きになることもあれば、笑顔でいられないこともありますし、つらく悲しいことも起きます。でも、そんな時こそチャンス到来。人生に起きる出来事で「これは必ずつらいと捉えるべきだ」等と決まった捉え方はありません。出来事そのものには「決まった意味」「決まった捉え方」等ありません。出来事に対してどう意味づけしていくか。どう捉えていくか。無理やりポジティブにならなくてもよいのですが、出来事に意味づけをしているのは自分自身なのだということを自覚するだけでも、明るく生きるきっかけになると思います。

正しく生きる

正しく生きるとは、まっすぐ生きるということです。清い心・明るい心の程度が進んでいくと、自分の心の奥底にある良心に敏感になります。良心のままに行動することが正しく生きるということだと思います。

直(なお)く生きる

素直な心を持つことです。他人からお世話になったら心からありがとうと言える気持ち。他人から間違いを指摘されたら、自分を守ろうとせずに「指摘してくれてありがとう」と言える気持ち。

この言葉をご紹介したものの、「あなたはどれだけできていますか?」と問われると、心もとない限りです。時に心が濁ることもあれば、物事を暗く考えてしまったり、曲った心根が出てしまうこともあります。そんな私に「こっちですよ」と生き方の方向性を示してくれるのが「清明正直」という言葉です。時には後退することがあっても、清明正直を思い出し、自分が歩みたい道に戻っていく。こんな感じで「清明正直」を使っています。

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