約4割が最賃割れによる昇給を実施

マイナビ 最低賃金に関する調査レポート(2025年)によると、2025年度の最低賃金改定に合わせた賃上げ実施の予定(自社で最も低いアルバイト時給額について)を確認したところ、以下の結果となりました。

最低賃金を下回る見込みで、最低賃金額まで賃上げする予定:22.8%

最低賃金を下回る見込みで、最低賃金額を超えて賃上げする予定:17.3%

最低賃金を上回る見込みで、賃上げはしない予定:28.9%

最低賃金を上回る見込みだが、さらに賃上げをする予定:11.1%

わからない:19.8%

最低賃金を下回る企業で、最低賃金額以上に賃上げをする予定の企業の割合が、22.8%+17.3%=40.1%となりました。

最低賃金に対応するため、新たに雇用するアルバイトの賃金を上げると、既存のアルバイトの賃金額との格差が狭まり、既存のアルバイトのモチベーションをどう保つかという課題が生じます。限られた人件費をどのように割り振っていくか。なかなか難しい問題です。


中野人事法務事務所ブログ

中野人事法務事務所より人事・労務に関連する情報などをお届けします。