【コラム】種をまく
先日、たまたま新卒の人とお話をする機会がありました。その人に伝えたことではあるのですが、改めてこちらにも記しておきます。
私は幸せな人生を送りたいと思っています。私にとっての幸せとは、人生において関わる方々との良好な人間関係(信頼関係)の中から生まれる、言葉のやり取りや共通の体験などの思い出の中に存在していると思っています。キーワードでいえば「愛」「思いやり」といったところです。
余談ですが、「愛」「思いやり」に囲まれた人生を送る土台の一つとして、健康とお金があると思っています。注意しておきたいことは、健康の程度やお金の多寡が幸せ・不幸せそのものを形作るのではないということです。もちろん、健康であることに越したことはありませんし、お金もないよりあった方がいいと思います。健康であり続ける努力や、お金を稼ぐこともしますが、健康もお金も「愛」「思いやり」に囲まれた人生を実現するためのツールの一つだという位置づけです。
話を元に戻します。「愛」「思いやり」に囲まれた人生を送るためにはどうすればよいか。それは自分から相手に対して思いやりを持った言葉がけや態度、行動を取ることです。
具体的に何をすればよいか。この点については、仏教の教えが役に立っています。(私は仏教徒ではありませんが、仏教の教えは大好きです。)
仏教の教えを元に、私が意識しているのは次のことです。
- 自分が知っていることや出来ることは惜しみなく提供する。
- お金は自分のためだけに使うよりも、家族や他人のために使うことを心がける。
- 人の不安や心配を取り除く。(私にとってはこれが一番難しい…。)
- 表情と感情は穏やかに。
- 思いやりのない言葉を言わない。相手が元気になる言葉を話す。
- 相手の話を真摯に聴く。
- 相手の心に寄り添う。(これも難しいケースが多い…。)
このようなことを実践することが、相手への種まきになります。正確に言うと、「相手」ではなく、「社会」(相手は社会の窓口という役割)に対する種まきです。
1回や2回、種をまいても何も変わりませんが、これを100回、1000回、1万回とやり続けていきます。お客様など気を遣う人に対してはやりやすいのですが、スタッフや家族など身近な人ほど難しいです。
それから、自分にとって苦手な人。自分が嫌いな人や自分が嫌われていると思う人。こうした人にも難しい。でも、難易度が高い人に種まきすると、効果が高いように思います。
人に対して思いやりのある態度で接する目的は「相手のため」というより「自分のため」か!と思った方もいらっしゃるかもしれません。最初のうちはそれでいいと思います。何べんも繰り返しやっているうちに、自分のためなのか、相手のためなのか分からなくなるというか、上記のような行動が板についてきて、そういう自分になっていくように思います。
そして、何年か経つと、いつの間にか、ステキな人たちと良好な人間関係を築いている人生に変わっていると思います。
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