【コラム】バイオリン、習おうかな?
先日、高校2年生の次男が習っているバイオリン教室の発表会を聴きに行きました。
午前中は子供の部、午後は大人の部となっております。
子供の部で演奏するお子さんは、幼稚園や小学生に上がりたての頃から練習している人が多く、学年が上がるほど、複雑な曲を演奏できるようになっていきます。
大人の部は、大人になってから始めた人が多いようです。子供の演奏を聴いていると、あまり感じませんが、大人の演奏を聴いていると、バイオリンって難しい楽器なんだなということがよく分かります。
まず、ちゃんとした音階を出すのが難しいです。例えば、ピアノで「ド」を弾きたいとき、「ド」の鍵盤を叩けば「ド」の音が出ます。
一方、バイオリンは左手で弦を押さえることで、自分で音階を作り出すのですが、押さえる位置がちょっとずれるだけで、低めのドになったり、高めのドになったりします。大人の部の演奏者には、カラオケでいうと音を外しっぱなしで歌っているような状態の方がたくさんいらっしゃいました。
次に、弓の当て方。弓を動かす際、弦に正しく触れていないと、かすれた音になってしまいます。
息子は約10年間、バイオリンを習い続けてきたことで、ちゃんとした音が出せますし、いい音色を出しています。そのバイオリンを貸してもらい、先日試しに音を出してみました。
結果は…全然ダメ!!
そもそもどこを押さえれば何の音が出るのか、サッパリ分かりませんし、弓を引くと、音がかすれがちになります。息子から音を震わせるビブラートの仕方も教わりました。息子は弦を押さえている左手を揺らして、ビブラートをかけていますが、私がやろうとしても、手首がカチコチになってしまいます。
発表会の話に戻りますが、大人の部の人は、子どもの部の人達よりも練習時間が少ない気がします。…が、致し方なし。人にもよるでしょうが、9時から18時までは会社勤め。帰ってきてご飯を食べてから練習しようとしたって、バイオリンの音を夜に出すと近所迷惑になってしまいがちです。となると、休みの日にしか練習はできなくなりますし、その休みの日も、ひたすら練習というわけにはいかないと思います。それでも、バイオリンが好きだから趣味として続けているのだろうと思うと、演奏の巧拙は関係なし。みんな頑張っているのだと思います。
私は音楽が好きで、幼稚園から中学生まではエレクトーンを習っており、高校・大学と7年間合唱をしていました。バイオリンの難しさも素晴らしさも肌で感じております。
仕事の第一線を退いたら、私もバイオリンを習ってみようかなと思い始めています。その時には先生にお願いして、基礎をしっかり、そしてゆっくり教えてもらいたいです。10年くらい頑張り続け、ちょっとした曲くらいはちゃんと弾けるようになりたいです。
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