最低賃金、1500円の時代へ!?
岸田文雄首相は2023年8月、最低賃金を30年代半ばに時給1500円まで引き上げると表明しました。
一方、いわゆる年収の壁と言われるものが存在します。税金(所得税や住民税)にも年収の壁がありますし、社会保険(健康保険・厚生年金保険)にも年収の壁があります。
年収の壁を温存したまま、時給だけ上げると、パート・アルバイトの方々は「短い労働時間しか働きたくない」という方向に流れがちです。
所得税は所得税法、健康保険は健康保険法という具合いに、それぞれ法律で定められておりますし、これらの法律を所管している省庁も異なる関係で、一体的な改革は難しい状況にはありますが、人口減による労働力が減少し始めている今、そうも言っていられない厳しい状況です。
私は現在実施されている優遇策を撤廃し、働くからには税金や社会保険料がかかる仕組みにすればいいのではないかと思っています。もちろん既得権益の問題や、収入が少ない人の手取りが少なくなり、生活が苦しくなることに対するリカバリー策の問題などが残りますので、一筋縄ではいかないですが、根本的な解決となると、こういう方向性なのかなと思っています。
0コメント