【コラム】青い空
高校生の頃、友達と喫茶店で共通の友達の悪口を言いまくっていたことがありました。その時、いつの間にか自分が見ている世界が何となく曇っているように感じました。
自分の心のありようによって、見える世界が変わることを実感し、それ以来、極力人の悪口を言ったり、思ったりすることをやめようと心掛けるようになりました。
ある本に、こんなことが書いてありました。
『あなたは自分の心を雨雲のように思っているかもしれない。そして、できれば雨雲ではなく、真っ白な雲になるべく努力をしているのかもしれない。でも、それは違う。なぜなら、あなたの心とは雲を含めた大空だからだ。』
雨雲や白い雲は、言ってみれば喜怒哀楽を感じる自分の心。でも、喜怒哀楽を含め、自分の心はもっともっと大きいのだ。自分の心を小さく限定するのではなく、もっと大きな視点で見てみよう。そう感じさせる文章でした。
自分の心が「雲を含めた空のようなものだ」と知って以来、私は雨の日に離陸する飛行機に乗るのが好きになりました。
雨の日って、雨雲がどんより空を覆っていて、寂しくて厳しい感じがします。雨に濡れる滑走路を離陸して、雨雲の中に飛行機が突入します。
ひどい時には、雲の中で雷が光っていることもあります。
でも、しばらくすると・・・必ず青空が広がるんです。
悪口を言わないように心がけていたって、生きていれば悲しいこともあれば、辛いこともある。そんなときの心は雨雲に覆われた世界のようです。
でも、心の奥底には常に自分の本質である青い空があるのだ。
そのことを景色から教わっている気がします。
0コメント