【コラム】「くしじゅ」って知ってますか?

中学の同級生から連絡があり、当時面倒を見ていただいていた女性の先生が「くしじゅ」だそうで、みんなでお祝いをすることになりました。

「くしじゅ」って聞き慣れない言葉ではないでしょうか?

「くしじゅ」とは「櫛寿」。「くし」だけに94歳の誕生祝いだそうです。

なるほどー。ちなみに、長寿のお祝いで「くし」をプレゼントするのは「苦」「死」に当たるため、よろしくないのだそうです。こんなところにも言霊信仰が息づいているんですねー。自分自身は気にしませんが、プレゼントされる側がこのことを気にしていると、躊躇してしまいますね。

さて、長寿を象徴する言葉で有名なところですと、還暦(60歳)、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、百寿(ももじゅ/100歳)といったところですよね。

2024年の平均寿命を調べてみたところ、男性が81.09歳、女性が87.14歳でした。

男性でいうと、傘寿までは行けそうな気がしますが、次のお祝いが88歳。平均寿命から7年も経過しているとなると、「オレ、大丈夫か?」と不安になってきます。

88歳まで生きれば、90歳の卒寿は目前ですが、その次が99歳の白寿ですからね〜。ハードルが相当高い。そういう意味で、94歳の櫛寿というのは、ちょうどよいように思います。

そこで、有名どころの「◯寿」以外の「◯寿」を調べてみたところ、以下のものがあるそうです。

66歳 緑寿(ろくじゅ)

99歳、88歳、77歳の賀寿はあるのに、66歳の賀寿がなかったため、平成14年に日本百貨店協会が提唱したのだそうです。

81歳/満80歳 半寿・盤寿(はんじゅ)

「半」の文字が、八十一と分解できるため。

将棋界では、将棋盤のマス目が9×9=81あることから、「盤寿」として祝うそうです。

84歳 橋寿(はしじゅ)

「はし」という音が「八四」に通じるため

94歳 櫛寿(くしじゅ)

「くし」の音が「「九四」に通じるため。

108歳 茶寿(ちゃじゅ)

 「茶」の旧字体を分解すると「十十八十八」となり、10+10+88=108歳。

旧字体の草かんむりは「十十」と書きます。

111歳 皇寿・川寿(こうじゅ・せんじゅ)

「皇」の文字を分解すると「白(99)一十一」となり、99+1+10+1=111歳。

「川」の文字が、111と見えるため。 算用数字が由来とは・・・。

121歳 大還暦(だいかんれき)

 2度目の還暦を迎えたということ。

先生のお祝い、2月1日の晩に岩手県盛岡市で行われます。新幹線で途中下車して有名な神社を巡りつつ、先生のお祝いに参加しようと画策しておりましたが、なんと「コロナ」にかかってしまいました。残念!!



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